月経前の不調について
月経前は、女性ホルモンの上昇により、落ち込み、イライラなどの精神症状や、下腹部のはり、胸のはり、頭痛、足のむくみなどの身体症状が出てきます。7~8割の女性がこのような症状を自覚していますが、がまんできるものから、日常生活が難しくなるものまで程度はさまざまです。これらの症状で、生活や仕事、学校に支障がある状態を、月経前症候群(PMS)と言います。
月経前の様々な不調は、女性ホルモンが低下して月経がはじまると自然に改善します。しかし、毎月同じような症状に悩まされることはとてもつらいことです。
月経前の症状緩和にできること
① 健康的な食生活:ビタミンやミネラル(カルシウム・鉄・亜鉛など)が不足は、PMSを悪化させる要因です。
一日3食、栄養のバランスが取れた食事が大切になります。
② 規則的な生活習慣:多忙、過度なストレス、不規則な日常生活も、PMSを悪化させる要因の一つです。
自分の心や体に過度な負担がかかった生活をしている方は、生活の見直しが必要です。
③ 薬物療法: 漢方治療、ホルモン治療、向精神薬など、症状に応じた治療を行います。
当院での治療について
月経前の症状緩和には、月経をコンロトールできるホルモン療法がおすすめです。でも、ホルモン療法に抵抗がある方や、むくみや精神症状など、特定の症状のみに悩まれている場合、利尿剤や漢方治療が有効なこともあります。治療については、ご本人のご希望にそって行いますので、お気軽にご相談して下さい。