貧血はなれる?

急に大量出血したときは、体が対応できないため、めまい・ふらつき・動悸・息切れなどの貧血症状があります。でも少しずつ貧血が進行すると、体が貧血になれてしまうため、自覚症状がないことがあります。貧血かどうかは採血で ”ヘモグロビン(Hb)” の値で確認します。女性の正常値は12~16g/dlですが、少しずつ進行した貧血の場合、8~9台での自覚症状はほとんどなく、中は4~3台でも自覚症状がなく、たまたま検診等で発覚される方もおります。”自覚症状がないなら問題ないでしょう” と思われるかもしれませんが、貧血(ヘモグロビンは低い)の方は、体に負担がかかっております。正常値は12台だとして、6台の人は正常の半分の血液濃度で生きていることになります。車で例えると、ガソリン半分の濃度でエンジンを回しているため、非常に燃費が悪い状態だということです。エンジン=心臓のため、心臓に負担がかかっているということになります。

月経量が多い 
・消化管からの出血(胃・腸・痔など)
・血液の病気
・その他
貧血の治療は大切ですが、貧血の原因の確認も大切です。原因は年齢や、性別、持病などにより様々ですが、出血しているところがある場合、急いで止めなければ命に関わることもあります。貧血を指摘されたら、原因が何なのか確認する必要があります。

貧血の原因にもよりますが、ヘモグロビン9~10台程度であれば、鉄分を多く含む食事やサプリメントでも、ある程度は有効です。しかしヘモグロビン8台以下になってくると、鉄剤の投与が必要になります。鉄剤を内服できるかどうかは、その方によります。全く問題ない方から、胃薬と一緒に内服しても、”つわり” のように気持ちが悪く、吐いてしまう方もいます。内服できない方には、点滴で治療します。当院では内服でも点滴でも治療可能です。貧血を指摘された方はご相談してください。

 ヘモグロビン9~10g/dl:鉄分の多い食事、サプリメント
 ヘモグロビン8g/dl以下:鉄剤投与 ①飲み薬 ②点滴

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