”漢方は食前でないとダメ?” という質問がよくありますが、食事の直前に内服しただけでは、胃の中に入ってしまえば同じため、食後に内服したときとそんなに違いはありません。食前の意味とは、胃の中に食べ物が入っていないときに薬だけを吸収させて効果を上げるためで、食間(胃の中に食べ物は入らないとき)に内服しないと本当の意味はありません。”食事の前にの飲み忘れたから、飲みませんでした” という方もいますが、そういう時は食後でも全く問題ありません。特に、慢性的な症状を改善させるために長期間内服する場合は、食後でも問題ありません。

 漢方薬の飲み始めは、薬に効果の確認が必要なため、食間や食事の少し前の内服をお勧めします。しかし、すでに効果を実感できていたり、症状が安定したとき、胃腸が弱い方は、食後の内服でも問題ありません。

 ただ、食事の少し前や、食間に内服した方がいいもの、症状が出てきたら食事に関係なく内服した方がいいものもあります。

  食事の少し前や、食間に内服 :胃痛、便秘、下痢など、消化器症状を改善するものなど
  症状が出てきたら食事に関係なく内服 :風邪症状、こむら返り、急な頭痛やめまい、嘔気など

漢方薬にはたくさんの種類があり、飲み方は、症状や状態により様々です。飲み方で相談あるときはご相談してください。

 

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