ミレーナって何？
『ミレーナ』とは、子宮の中に入れて、生理を軽くするものです。生理痛を軽くして、生理の量も減らしてくれます。また、子宮の中に入れるため、避妊効果もあります。生理痛があったり、生理の量が多くて困っている人は、保険診療でミレーナを挿入するころができます。避妊目的だけの方は、自由診療となります。
ミレーナ ： 生理痛改善、生理の量減少 ＋ 避妊
ミレーナで生理が楽になる理由
ミレーナからは、女性ホルモン（黄体ホルモン）が持続的に放出されます。子宮の中で、黄体ホルモンが持続的に放出されると、生理の時に剥がれ落ちる、子宮内膜がうすくなるため、生理の量が減ります。人によっては、出血しなくなる方もいます。生理の量が減るため、生理痛も徐々に軽くなっていきます。
ミレーナ : 子宮内膜が薄くなる → 生理の量が減る・生理痛が軽くなる
ミレーナのおすすめポイント
① ５年間有効： ミレーナから放出される、黄体ホルモンは5年間ずっと放出されます。
② 年に一回の診察でOK： 最初にミレーナの落ちてこないことを確認できると、年に一回の診察でOKです。
③ 生理痛が改善して、出血量が減る： 徐々に、生理が楽になっていきます
④ 避妊効果もある： 避妊リングは、ミレーナの薬効作用がないバージョンです
ミレーナがいい人、よくない人
ミレーナは、子宮内に挿入するものなので、向いている方と、向いていない方がおります。
| ミレーナが向いている人 | ミレーナはあまり向かない人 |
| 出産経験がある人 | 出産経験がない人（なくても挿入は可能です） |
| 直近で妊娠は希望しない人 | すぐに妊娠希望がある人（避妊効果があるため） |
| 子宮に病変（筋腫や内膜症）がない人 | 子宮に病変がある人（粘膜下筋腫など） |
| 月経量が多い人 | 月経トラブルがない人 |
ミレーナを挿入希望の方の流れ
① 問診でミレーナの適応を確認
② 診察でミレーナ挿入か確認
③ 問題なければ挿入
④ 挿入後、１か月、3ヵ月、6か月で問題ないか診察する
⑤ 問題なければ、年に１回の診察で
ミレーナの問題
① 入れるときの痛み： 出産経験のある人・ない人、子宮内に病変がある人・ない人、子宮の屈曲の強さなどで、ミレーナを入れるときの痛みの程度は様々です。
② 入れるとき、子宮筋層に傷がつく可能性： ミレーナを入れ時に、無理な力が入ると、子宮の筋肉に傷がつく可能性があります。
③ 入れたあとの、だらだらとした出血： ミレーナを入れと、子宮の内膜は確実に薄くなり、出血量は減りますが、少量のだらだらした出血が、数週間～週ヵ月つづくことがあります。
④ 入れたあとの、感染： ミレーナは避妊ができますが、コンドームのよう性感染症の防御ができません。レミーナの感染が疑われたときが、ミレーナを抜去する必要があります。
ミレーナを迷われている方
・ミレーナがいいかどうかは、問診や婦人科の診察をしないと判断できません。
・ミレーナを希望される方は、担当の先生との相談が重要です。
・当院では、ミレーナ挿入希望の方は、問診と診察をしてから、決定しております。
・ご希望の方はお気軽に相談して下さい。
